今回は久々に台湾国鉄の話題です。
近年EMU3000など急ピッチで新型車両の導入が進んでいる台鉄ですが、
それに伴い3月29日のダイヤ改正でEMU1200が定期運行を終了します。
EMU1200は1987年南アフリカ製の吊り掛け駆動の自強号電車で、
西部幹線の南部(彰化~潮州・枋寮)で運行されています。
2003年に大幅リニューアルが施されていてその塗装から
「紅斑馬」=赤いシマウマと呼ばれてファンから親しまれています。
夕日を浴びて高雄市内を走るEMU1200(2017年撮影)
日程の関係やコロナ渦で乗る機会が叶わなかったEMU1200ですが、
何とか走る姿は収めていました。
先程の写真から後追いでも撮影。
オレンジの縞模様がチキンラーメンを思い起こさせます。
同じ左営付近で撮影した写真を更にいくつか紹介します。
花蓮に向かうDR3100。当時は非電化だった南廻線向けに導入された車両ですが、
今は電化が完成して次第に新型電車に置き換わっていく見込みです。
手動式折戸の客車を連ねて走る潮州行きの莒光号513次。
手動式折戸の客車も新型車両の導入でその数を減らしています。
ディーゼル機関車牽引の列車に不可欠な電源車も貴重な存在になりつつあります。
現在高雄駅は線路の地下化で装いを新たにしています。
先ほどまで紹介していた写真の区間は今では地下の線路に切り替えられています。
ここからは2018年当時に撮影した写真を紹介します。
2018年10月14日に高雄の地下ホームが開業し、新しいコンコースもオープンしました。
地上駅の撤去までは施設の一部はイラストの壁で仕切られていました。
近代的なデザインが施された新コンコースの屋根。
現在は更に新しい駅ビルも出来ているそうです。
地下に設けられた高雄の新しい改札口。
ここから台湾北部や東部への旅の出発点となります。
開業したばかりの地下ホームに到着するE1000型自強号。
線路の地下化に合わせて新しく「民族」「科工館」「正義」の3つの駅が設置されました。
地下の高雄から屏東に向かった際に偶然撮れたEMU1200。
これが自分で定期運行の姿を捉えた最後の写真になりそうです。
駅から出て屏東の街も散策。
慈鳳宮という道教寺院です。
円形の街路を含む中央市場。
夜間は衣服や繊維系の店舗が店を開けていました。
屏東観光夜市の雞肉飯の看板。年季が入って良い感じです。