2022年3月24日木曜日

「紅斑馬」定期運行終了に際して

今回は久々に台湾国鉄の話題です。
近年EMU3000など急ピッチで新型車両の導入が進んでいる台鉄ですが、
それに伴い3月29日のダイヤ改正でEMU1200が定期運行を終了します。

EMU1200は1987年南アフリカ製の吊り掛け駆動の自強号電車で、
西部幹線の南部(彰化~潮州・枋寮)で運行されています。
2003年に大幅リニューアルが施されていてその塗装から
「紅斑馬」=赤いシマウマと呼ばれてファンから親しまれています。

夕日を浴びて高雄市内を走るEMU1200(2017年撮影)
日程の関係やコロナ渦で乗る機会が叶わなかったEMU1200ですが、
何とか走る姿は収めていました。

先程の写真から後追いでも撮影。
オレンジの縞模様がチキンラーメンを思い起こさせます。

同じ左営付近で撮影した写真を更にいくつか紹介します。
花蓮に向かうDR3100。当時は非電化だった南廻線向けに導入された車両ですが、
今は電化が完成して次第に新型電車に置き換わっていく見込みです。

手動式折戸の客車を連ねて走る潮州行きの莒光号513次。
手動式折戸の客車も新型車両の導入でその数を減らしています。

ディーゼル機関車R100型牽引の台東行き莒光号705次
背後には留置線に入る台湾高鉄T700型も見えます。

ディーゼル機関車牽引の列車に不可欠な電源車も貴重な存在になりつつあります。

現在高雄駅は線路の地下化で装いを新たにしています。
先ほどまで紹介していた写真の区間は今では地下の線路に切り替えられています。
ここからは2018年当時に撮影した写真を紹介します。
2018年10月14日に高雄の地下ホームが開業し、新しいコンコースもオープンしました。
地上駅の撤去までは施設の一部はイラストの壁で仕切られていました。

近代的なデザインが施された新コンコースの屋根。
現在は更に新しい駅ビルも出来ているそうです。

地下に設けられた高雄の新しい改札口。
ここから台湾北部や東部への旅の出発点となります。

開業したばかりの地下ホームに到着するE1000型自強号。

線路の地下化に合わせて新しく「民族」「科工館」「正義」の3つの駅が設置されました。

地下の高雄から屏東に向かった際に偶然撮れたEMU1200。
これが自分で定期運行の姿を捉えた最後の写真になりそうです。

駅から出て屏東の街も散策。
慈鳳宮という道教寺院です。

円形の街路を含む中央市場。
夜間は衣服や繊維系の店舗が店を開けていました。

屏東観光夜市の雞肉飯の看板。年季が入って良い感じです。

コロナ禍前だったので夜市は夕食を楽しむ人々でごった返していました。

観光客でもまた台湾の夜市の雰囲気を楽しめる日が来ることを心待ちにしています。

2022年3月19日土曜日

ダイヤ改正前の中央線名古屋口

去る3月12日のダイヤ改正でJR東海中央本線に新型車両315系がデビューしました。
それに伴って中央本線を中心に様々な変化が起こっています。

今回はダイヤ改正前の中央本線を記録するべく名古屋を訪れた模様をお届けします。
勝川駅を通過する211系10両編成の回送列車。
今改正で中央本線名古屋口の一般列車はすべて8両編成で統一されたので
10両編成の211系は過去の姿となりました。

朝ラッシュが終わり車庫に戻る回送車に混じってやってきたEF64牽引の1653レ
改正で貨物にも変更があり、牽引機がEF64からなんとEF510に変わったようです。

撮影の合間に名古屋空港にアプローチするフジドリームエアラインズのE175を。

211系7両の後ろに313系8500番台(元セントラルライナー車)を繋いだ
10両編成の普通高蔵寺行き。

春日井まで313系8500番台に乗車してみました。
今は一般車運用ですが、上質な車内は健在でした。

春日井に入線するEF64 1034牽引の2074レ
この列車も牽引機が変更されEH200が務めるようになりました。

春日井の下りホームから長野に向かう特急ワイドビューしなのを撮影。
改正で外見上の変化はありませんが、
愛称から「ワイドビュー」が消えることとなりました。


春日井から矢田川の河川敷に移動して撮影を続けます。
当時は変哲もない211系6両も今では過去の光景となりました。

今ではEH200牽引になった6088レEF64重連の最後の姿を収められました。

こちらは名古屋行きの313系8500番台の重連。
8500番台は改正直前一時関西線で運用された後、全車両が静岡地区に転属し、
改正で名古屋地区での運用は終了しました。

デイタイムに現れる4両単独の211系

211系+313系8500番台の編成。今度は8500番台側から撮影できました。

これまで多彩な併結運用が楽しめた中央線名古屋口(中央西線)ですが、
315系の登場でかなり様子が変わったようです。
新鋭の315系や貨物を狙いに再び撮影に出かけたいものです。


中央線の撮影を終えて、お昼ごはん。
この日は名古屋車道の岩正さんで味噌煮込みうどんを頂きました。

2022年3月11日金曜日

おおさか東線を去る201系

今年の3月11日をもっておおさか東線の運用から201系が撤退します。
先日新幹線を利用するついでに少しその姿を撮影してきました。

朝の鴫野駅に進入する201系おおさか東線普通久宝寺行き

新大阪で折り返すおおさか東線201系

奈良からのおおさか東線経由の直通快速新大阪に到着した207系
巻回し中で東西線普通幕が写りました。

ここから過去のおおさか東線の写真を―
おおさか東線久宝寺放出間開業時の201系です。

開業に際して開業記念ヘッドマークが各列車に取り付けられていました。

放出行きの表示を出す側面方向幕。
この表示も幕のLED化とおおさか東線新大阪延伸で既に見納めになっています。

2013年(平成25年)におおさか東線開通5周年の記念ヘッドマークを着けた201系。

5周年のヘッドマークには201系のイラストがあしらわれていて、
201系おおさか東線の顔として定着していることが伺えました。

2022年3月5日土曜日

置き換え始まる東海の211系

本日3月5日にJR東海の新型車両315系が営業運転を開始しました。
それに伴って国鉄時代に製造された211系0番台が引退する予定となっています。
今回引退する211系を過去の写真から振り返ってみました。

2010年(平成22年)に撮影した朝ラッシュ時の熱田を出発する211系0番台C2編成(当時)
前面左上に211-1の車両番号が表示されているので他の番台との判別が容易です。

先の写真にあったC2編成に組み込まれているクモハ211-1
この編成は後にK52編成と呼称を変更されます。

同じく2010年に東海道本線熱田で撮影したクモハ211-2
こちらは当時C1編成を名乗っていました。

こちらは2011年(平成23年)に撮影した岐阜行の普通列車に入るC1編成

大垣~米原間の普通列車に運用される211系C1編成(2011年撮影)

2012年(平成24年)に関西本線名古屋発亀山行きの普通に入るK52編成

211系0番台は近郊型らしくセミクロスシートが装備されています。
JR東海になってから製造された211系ロングシートを採用したため、
セミクロス0番台ならではの特徴となっています。

亀山駅2番線に到着した211系0番台
今後、2023年度にかけて315系の増備に合わせて他の211系も引退する見込みです。
民営化の黎明期を支えた同形式に更に注目が集まりそうです。

2022年3月1日火曜日

定期運行終えた阪堺モ161

昨年クラウドファンディングにより大規模修繕が施され、
装い新たにお目見えした阪堺電鉄モ161を撮影してきました。

住吉大社の鳥居越しに見たモ161

撮影は初詣の混雑が一段落した1月後半に住吉大社前で行いました。

モ161が来る間に他の車両も撮影

岡崎屋や黄金糖といった阪堺電車定番の広告車両が行き交います。

 
昭和3年(1928年)に製造されたモ161の影に隠れがちですが、
吊り掛け駆動のモ351形も今年車齢60年を越えるレトロ車両です。

恵美須町行きのモ161が現れました。


住吉公園停留所へ向かう廃線跡を横切り恵美須町へ直進します。

大規模修繕で見違えるように美しくなったモ161
定期運行は2月末で終了する模様ですが、
今後は貸切や臨時運行などでその姿が見れそうです。