2016年5月25日水曜日

うどんの国のレトロ電車②

前回に引き続き琴電のレトロ電車運転の模様を書いていきます。

琴電琴平にて元京急1080形と顔を合わせるレトロ電車20形

琴電琴平駅から望むJR琴平駅

琴平では一旦後ろの2両が切り離され、滝宮行きとして運転されます。

今度は茶色一色に塗られた3000形が先頭になります。

滝宮行きのサボの他に卒寿記念のヘッドマークも取り付けられてます。

レトロ電車の1本前の列車で栗熊駅へ先回り

暫くしてレトロ電車の滝宮行きが到着。

後ろの車両は1000形。茶色とクリームのツートンカラーが晴天に映えます。

吊り掛け駆動の音も軽やかに滝宮方向へ走り去っていきました。

折り返し待ちの間にやって来た金刀比羅宮塗装の1200形

滝宮から琴平行きになって戻ってきたレトロ電車

あたかもこれが琴電の日常のように感じてしまいます。

栗熊から少し電車に揺られて車庫のある仏生山で降りてみました。
奥には先頭部が貫通路付きに改造された元京急の1070形が見えます。

仏生山で列車を待っていると、
うどん県らしく大きくうどんをラッピングした電車が現れました。


この日最後に撮影したレトロ電車は高松築港発の仏生山行き、
サボが旧字の「佛生山」になっているのも注目点です。

2016年5月11日水曜日

うどんの国のレトロ電車①

今回は5月1日の四国高松からスタート。
大きな商店街に隣接する高松琴平電鉄片原町駅付近でカメラを構えます。

片原町を含む琴電瓦町~高松築港間は琴平・長尾の両線の列車が行き交う過密区間
カラフルな塗装をまとった元京急や京王の車両が次々に通り過ぎます。

カラフルな電車に混じって突如茶色い電車が先頭に立つ4両編成の列車が現れました。

後ろには紅白のツートンカラーになった車両が
この車両はいずれも大正から昭和かけて製造された琴電が動態保存しているレトロ電車です。

高松築港で折り返して琴平行きとなったレトロ電車が戻ってきました。
今回はGWに合わせて保存車両全てを連結した4両編成での運転となり、
沿線にも大勢のファンの姿がありました。

まずは後方の茶色及び茶色とクリーム色の車両に乗り込んでみました。
これらの車両はいずれも新製時から琴電に在籍する生え抜き車です。
大正時代の製造とあって冷房装置は無く、天井には扇風機と四角いスピーカーが目立ちます。

地方私鉄の比較的小ぶりな電車ですが、
荷棚の脇など随所に特徴的なデザインを散りばめ当時の主力車両だったことが覗えます。

画面など一つもなく計器も必要最低限に抑えられたシンプルな運転台

レトロ電車はそれぞれ経済産業省から近代化産業遺産に指定されていて、
車内には車両の経歴と共に認定証のレプリカが飾られています。

車内には琴電のマスコット、ことちゃんも乗車。車内を盛り上げます。

レトロ電車では琴電の現行車に合わせたホームと隙間が開いてしまうため
各扉全てにステップが追加されています。

琴平行きのレトロ電車に先頭に立つのは1925年(大正14年)製の20形
元々、大阪鉄道(現在の近鉄南大阪線)で活躍していた車両です。

車齢が90年を超えているため記念のヘッドマークをつけています。

琴電入線に際して交換された標準軌用台車は信貴生駒電鉄(現近鉄生駒線)の流用品

他の琴電のオリジナル車と比べると天井が幾分高く、
内装も白とブラウンを貴重としていて大分印象が異なります。

木製の手すりに装飾が入るなどこちらも工夫が凝らされています。

味のある琴電の古い路線図を掲出

片原町から1時間15分程で終点琴平に到着
存分に吊り掛けサウンドを堪能し、あっという間の時間でした。

2016年5月4日水曜日

海岸沿いを往く青い電車

行楽日和だった昭和の日は南の方へ撮影に出掛けていました。
昭和の日ということで最初は阪和線長滝付近にて103系狙いで撮影

更に少し新家寄りの場所で転落防止幌付きの223系0番台も撮影

高運転台の103系もやって来ました。(クハ103-829)

すっかり阪和線の主役として定着した225系5000番台
今年中には阪和線100番台も営業運転を始める予定です。

こちらは40N更新を受けた高運転台のクハ103-837
編成ごとに細かな違いがあるのが阪和線103系の醍醐味です。


ところ変わってこちらは紀勢本線岩代付近
遠くの海岸沿いを287系「くろしお」がこちらに向かって進んでいます。

GWの繁忙に合わせて9両編成になった「くろしお」9号です。

同じ地点の反対側から紀州南部ロイヤルホテルと新顔の289系「くろしお」

南紀の海岸沿いを進む289系

太平洋側でこの顔を見るとまだまだ違和感を感じます。

南部方向から2両の113系2000番台がやって来ました。

日根野所属の113系4両編成が撤退した後も活躍を続ける113系2編成の内の1編成です。

大海原広がる雄大な景色の中を今日も青い電車が黙々とローカル運用をこなしています。