2022年1月15日土曜日

竹林と共に佇む倉吉線

昨年の秋、鳥取県倉吉市にある旧倉吉線の廃線跡を訪れました。

倉吉線は1985年(昭和60年)に廃止された路線で
山陰本線倉吉から山守までを結ぶ小さな支線でした。

廃線になった区間のうち泰久寺駅付近の区間が現在でもレールが残っています。
写真は泰久寺駅のホーム跡です。

国鉄末期に廃止されたため、国鉄式の駅名標が残っています。
(Wikipediaによると廃線後に取り替えられたレプリカとのこと)

泰久寺から緩くカーブを描きながら倉吉線は次第に森へと向かっていきます。

レール脇に線路を覆うように成長した樹木が現れました。

木の根がレールを下から持ち上げるように食い込んでいます。

さらに山守方向に進んでいくと線路は竹林へと吸い込まれていきます。

竹林に包まれる線路、しかもレールの間からも竹が伸びる不思議な光景です。

低い視点から竹林を見上げる。
とても静かな時間が流れていました。

コンクリート製の橋梁で小さな川を渡ります。

橋梁の先にトンネルが現れました。
普段はご覧のように入り口は塞がれています。

トンネルの前で引き返し、帰りは秋の風景を撮影しながら戻りました。
竹林の辺りは夏など他の季節に訪れるとまた違った雰囲気を味わえるかもしれません。

2022年1月8日土曜日

新春の京都鉄道博物館

新年あけましておめでとうございます
本年も当ブログをどうぞよろしくお願いいたします

新年最初は正月2日から開館している京都鉄道博物館の話題を
1月2日に博物館を訪れたところ扇形車庫で2つのイベントが行われていました。

まず1つ目は転車台(ターンテーブル)での「きかんしゃトーマス」の展示です。
これは同館で保存されているC11-64トーマス仕様に装飾して行われています。

土日祝日には一日2回転車台を回転させる実演も行われます。

回転するトーマスを転車台の周りに詰めかけた大勢の来館者が見守ります。

ゆっくりと転車台が回りいろんな角度からトーマスを見ることが出来ます。

トーマスの後ろ姿もしっかり再現されています。

トーマスの顔にも一工夫があり、目玉が動くようになっています。
動画を撮影したのでどうぞご覧ください。

トーマスの展示は1月10日(祝)までとなっています。


そして、もう一つのイベントがお正月らしいSL新春顔出し展示です。

扇形車庫の各SLに日章旗を取り付けて停止位置を少し手前にして展示しています。

明治に製造された1070形日章旗を付けると鉄道黎明期の開通式の雰囲気を思わせます。

日章旗取り付けに合わせて先頭部がきれいに磨き上げられているように見えます。

かつてのお召機C51239日章旗を付けてより整った姿に

新春顔出し展示1月10日(祝)までの開催となっています。

屋内展示場では現在、大阪環状線の企画展が開催中です。

国鉄時代からJRまで大阪環状線にまつわる様々な資料を見ることができます。

昭和初期の玉造森ノ宮の駅スタンプです。
現在の吹田総合車両所森ノ宮支所はかつて陸軍の練兵場で
当時は飛行場としても使われていたため森ノ宮駅のスタンプには飛行機も描かれています。

国鉄末期から民営化後まで使用されてた鶴橋駅の券売機

またかつて弁天町駅に隣接していた交通科学博物館の展示も行われています。

大阪環状線の全通に伴って開館した博物館ですが、
2014年に京都の梅小路蒸気機関車館と統合する形で閉館されました。
収蔵品の多くは京都鉄道博物館に継承されています。

おまけですが、博物館脇の側線には吹田総合車両所へ回送される
嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車が留置されていました。