倉吉線は1985年(昭和60年)に廃止された路線で
山陰本線の倉吉から山守までを結ぶ小さな支線でした。
廃線になった区間のうち泰久寺駅付近の区間が現在でもレールが残っています。
写真は泰久寺駅のホーム跡です。
国鉄末期に廃止されたため、国鉄式の駅名標が残っています。
(Wikipediaによると廃線後に取り替えられたレプリカとのこと)
泰久寺から緩くカーブを描きながら倉吉線は次第に森へと向かっていきます。
レール脇に線路を覆うように成長した樹木が現れました。
木の根がレールを下から持ち上げるように食い込んでいます。
さらに山守方向に進んでいくと線路は竹林へと吸い込まれていきます。
竹林に包まれる線路、しかもレールの間からも竹が伸びる不思議な光景です。
低い視点から竹林を見上げる。
とても静かな時間が流れていました。
竹林の辺りは夏など他の季節に訪れるとまた違った雰囲気を味わえるかもしれません。