2011年12月21日水曜日

冬を前に三岐鉄道③

 丹生川駅から東藤原駅まで移動してきました~。この駅は三岐鉄道と太平洋セメント藤原工場の接続駅となっています。
 構内には留置線がいくつかあり、セメントや石灰石用の貨車が留置されていました。

 出発を待つ富田行き貨物

 駅の西側には電気機関車も留置されていました(ED45 1、ED45 9)

 分岐してそれぞれセメント工場へ伸びていくレール
構内に黄色いスノープラウが置かれていました

 東藤原駅にほど近い三岐鉄道北勢線の終点、阿下喜駅にも寄ってみました。

 やっぱりナローの車両はいつ見ても面白いですね(三岐270系)

 阿下喜駅に隣接して軽便鉄道博物館が解説されており、北勢線が阿下喜駅まで開通した昭和6年(1931年)に製造されたモニ226形が保存されています。

西桑名に向けて出発していく電車と新旧競演!

2011年12月16日金曜日

冬を前に三岐鉄道②

三里~丹生川間で撮影した後、丹生川駅に移動しました。写真は丹生川駅に入る801系。

丹生川駅に隣接する形で貨物鉄道博物館という全国的にも珍しい貨車の博物館があります。
ただ、ボランティアで運営されているため開館日が限られており訪れた日は休館日でした。

休館日に訪れましたが、展示車両のほとんどが屋外に設置されているため休館日でも見学できました。写真は日本鉄道(現・東北本線等)と東武鉄道で活躍したB4形39号蒸気機関車。キャブの側面には東武鉄道の社章が残っています。

北越鉄道(現・信越本線)、国鉄で活躍したワ1形。木製の有蓋貨車です。

愛知電鉄(現・名鉄)が常滑線で使用した無蓋貨車。
「熱田駅経由」と書かれておりかつて熱田駅で国鉄で貨物の受け渡しを行っていたのだろうか。

国鉄と西濃鉄道で活躍した有蓋車掌車ワフ210000形と生石灰輸送に使用されたテラ1形

整備途中なのか、黒一色で塗り固められて表記類が一切無い貨車もありました。

博物館の最も西側にスイッチャーと大物車が展示されていました。

シキ160形貨車。元富士電機の私有貨車で同社の変圧器輸送に活躍していました。
大物車特有の台車が面白いです。

本来の役目を終え展示される貨車の脇を今日も現役の貨物列車が行き来しています。

2011年12月9日金曜日

冬を前に三岐鉄道①

12月7日に三重県の北部を走る三岐鉄道を訪れてみました。三岐鉄道は田園地帯を西武鉄道から来た電車とセメント工場からの貨物列車が行き交うのどかな私鉄です。
実はこの私鉄も今年の台風12号の被害を受けており、橋梁の損傷で2ヶ月間一部区間が不通となっていました。(11月10日復旧)

 元西武701系を3連化した三岐801系(三里~丹生川間にて)

 2009年に譲渡されてきた元西武新101系(三岐751系)です。三岐鉄道の電車としては最も新しく、譲渡の際行先表示器がLEDに変更されています。

 富田へ向かうセメント列車

ED45の重連にタキ1900形が15両繋がってました

 今までの写真の背景に登場するのは藤原岳、長年の採掘で大きくえぐられています。
この麓に太平洋セメントの工場があり、それ隣接する三岐鉄道東藤原駅からJR関西本線の富田駅まで貨物列車が走っています。

富田から来た貨物列車に石炭灰(フライアッシュ)を積むホキ1000形が連結されていました。
これで中部電力の火力発電所から出た灰を太平洋セメントの工場に運搬しているようです。

 文字通り山を目指して走り去っていきました。

2011年12月2日金曜日

完全復旧目前の紀勢本線

今年9月の台風12号により不通が続いていた紀勢本線の紀伊勝浦~新宮間がいよいよ12月3日に復旧を果たします。これで約3ヶ月に及ぶ紀勢本線の分断状態が解消される事になります。
この3ヶ月、JR西日本の南紀地方の拠点である新宮駅が和歌山方面と分断され、様々な影響がありました。その最たるものが深刻な車両不足で、最も少ないときには白浜以南に向かう特急は通常ダイヤの7往復から2往復に減らして運行していました。

普通列車でもそれは同様で、新宮に105系が取り残されたため車両が足りず急遽代走として113系が紀伊田辺~紀伊勝浦間の普通列車に投入されました。
11月29日と30日に現地を訪れたのでその模様も含めて紹介します。

 29日朝、紀伊新庄~朝来間で撮影をスタートしました。1枚目は車両不足から白浜始発に変更されているスーパーくろしお12号新大阪行きと紀伊田辺で給水等の車両整備を終えて紀伊勝浦に向かう回送の381系。

 105系に代わって113系4両で運転される紀伊田辺発紀伊勝浦行き普通列車(2331M)
周参見以南の定期列車に113系が充当されるのは国鉄時代以来らしいです。

 2331Mの後を追うスーパーくろしお3号紀伊勝浦行き

 午後からは古座駅近くにある古座川に移動して撮影してみました。

 台風により一時は全車両が運用離脱した283系もすでに戦列に復帰しています。
オーシャンアロー20号京都行き)

一部のオーシャンアローは381系に差し替えられて運転されていました。381系にオーシャンアローの幕はないため白幕を出していました。(オーシャンアロー9号紀伊勝浦行き)

 2331Mが紀伊勝浦で折り返して串本行き普通列車(2336M)として戻ってきました。

 串本駅でも撮影してみました。

 紀伊勝浦幕を出す113系と串本駅の組み合わせ。
今後はなかなか見ることが出来ない組み合わせになるでしょう。


 翌日、不通となっていた紀伊天満~那智間にある那智川橋梁の復旧状況を見てきました。

 橋梁自体の設置やレール・架線の敷設は完了しており、作業時に使用した足場の撤去が行われていました。

現地は紀勢本線復旧に向けて準備万端といった感じでした。
しかし、折角鉄道が復旧しても客足が元に戻らなければどうにもなりません。
そこでJR西日本は復旧に合わせて「南紀パス」という破格の企画切符を発売し南紀方面への観光客の掘り起こしに動き始めています。