8月12日、早朝の台湾鉄道西部幹線の左營駅に降り立ちました。
ここである列車を待つことにします。
そのある列車とは台湾の鉄道趣味団体がチャーターしたDR2700型です。
かつては優等列車「光華号」で活躍したステンレス車体の気動車で、
登場から50年以上が経過した車両ですが、今でも現地の鉄道ファンに大変親しまれている車両です。
連続するコルゲート加工の車体が時代を感じさせます。
ステンレス無塗装が特徴のDR2700型。
そのスタイルから現地のファンから「白鐵仔」の愛称で呼ばれています。
左營から高鐵で一気に新竹まで先回りし市内の陸橋から2度目の撮影。
白鐵仔の通過前に最新鋭のEMU800型が通過しました。
それぞれの車両の屋根に大きく出っ張った装置が見えますが、
実はこの出っ張りは冷房装置ではなくエンジン系統のラジエータだそうで、
乗客達は各々窓を開けて自然の風で暑さを凌いでいます。
高雄から新竹まで走った白鐵仔は一旦内湾線に入り、再び新竹に戻ってきます。
新竹駅構内に入線する白鐵仔
車体妻面まで巡らされたコルゲート模様や縦に長い折戸が見て取れます。
新竹で白鐵仔が給油している間に区間車で崎頂駅へ向かいます。
崎頂駅構内の跨線橋から風力発電の風車をバックに西部幹線の列車を撮影できます。
給油に時間がかかったのか事前情報より約1時間遅く銀色の車体が現れました。
西に傾いた陽を浴びながら白鐵仔が終点高雄を目指して走り去っていきました。