2009年10月の台風災害以来、不通が続いてきた名松線の家城~伊勢奥津間。
その区間が遂に復旧工事を終え6年半振りに運転を再開すると聞き現地を訪れてみました。
名松線の終着駅、伊勢奥津には3月26日からの営業運転再開を告知するポスターが
駅周辺のあちこちにはかつての賑わいを偲ばせる昔の写真が飾られています。
線路の終端には蒸気時代に使われていた給水塔が今も原形を留めています。
線路をよく見てみると真新しいバラストが入れられています。
3月の営業運転再開に備えて2月16日より運転士の習熟運転が行われています。
比津~伊勢奥津間でその姿を捉えることが出来ました。
旧美杉村地区の山々を背に走るキハ11-300番台の試運転列車。
夕日に照らされながら終点、伊勢奥津へ入っていきます。
給水塔と列車のコラボも6年半振りに実現
こうして列車が入ってくる姿を見ると愈々復活という実感が湧いてきます。
伊勢奥津の駅舎脇には三重交通によるJR列車代行バスも到着。
鉄道が運転再開される一方、この光景は見納めになります。
帰る途中、名松線の中間駅、家城に立ち寄ってみました。
昔ながらの風情漂う駅舎には非自動閉塞を扱う為、今も駅員が常駐し窓口も営業しています。
ホームに出て伊勢奥津方向を眺めると、
1・2番線両方から伊勢奥津方面に出発出来るよう信号機が整備されていました。
3月から再び使用される2番線ホームのベンチが綺麗にお色直しされていました。
ホームの信号てこ扱所跡には試運転の時刻を記した業務用の時刻表が。
時刻表を見てみると家城~伊勢奥津間のタブレットには四角の物が使われているようです。
(ちなみに松阪~家城間のタブレット形状は▽)