2016年11月19日土曜日

下関にて旧型国電を見学


10月中旬、山口県の西の端、下関市にある幡生駅に降り立ちました。

幡生山陽本線山陰本線が合流する駅。
出札窓口には昔ながらの列車接近案内が設置されています。

駅に隣接してJR西日本下関総合車両所が立地しています。

訪れた日は車両所の鉄道ふれあいフェスタの開催日
車両所の構内が一般公開されると聞き、とある車両を目当てにやって来ました。

これがそのお目当ての車両、クモハ42形(クモハ42001)

この車両は1933(昭和8)年に日本車両で製造され、関西地区の東海道本線に投入されました。
関西や首都圏で活躍し最後は小野田線で2003(平成15)年まで運用された後、下関車両所で保管されています。
因みに小野田線でのクモハ42形の後継車両は同じく単行運用が可能なクモハ123形です。

 車体に取り付けられた数々の銘板に活躍の長さを感じさせられます。

戦前の電車特有のほぼ剥き出しの抵抗機器

旧型国電ながらJR化後も活躍していたため、JR西日本の案内ステッカーも貼り付けられています。 

車内はもちろん非冷房、木材を中心に造られた車内にはボックスシートと扇風機が並びます。

戦前の電車に多く採用されたスタンションポールも備えています。

幌受けがない反対側の先頭部はかなり違った印象をうけます。
側面を見ると旧型電車とは言え路面電車や琴電のレトロ電車とは違う20m級の車体に圧倒されます。 


クモハ42形の見学を終え、建屋内に入ると大型クレーンの操作実演の最中で
黄色い105系が台車と分離され吊り上げられていました。

構内には広島地区で導入が進む227系の姿もありました。

留置線では車両撮影会も開催

「サロンカーなにわ」のヘッドマークを取り付けたトワイライト色EF65 1124

今年リーグ優勝を果たした広島カープに因んでカープラッピング115系も展示

 下関総合車両所の役割の一つに余剰車の解体があります。
敷地の隅には227系の導入で余剰になった車両が幾つか留置されていました。

かつて可部線で活躍していたクモハ11が敷地の隅に放置されているのも見えました。

車両所から帰る際に線路脇を歩いていると思いがけず下関行きの「みすゞ潮彩」が現れました。
今回訪れた下関総合車両所にてキハ47形の改造によって生み出された観光列車です。