2016年10月29日土曜日

紀の国トレイナート2016②


前回に引き続き「紀の国トレイナート」号の乗車記を綴ります。
写真は白浜トレイナート号の乗客を出迎える和歌山観光マスコットの「わかぱん」

白浜の駅舎内にはアドベンチャーワールドのペンギン達が
白浜から紀伊日置にかけては何とこのペンギントレイナート号に乗車する試みも行われました。

トレイナート号の乗客と触れ合う「わかぱん」

白浜を出てトレイナート号は更に南へと進みます。

ホームから直接太平洋が見渡せる駅、見老津に到着 

 見老津は普段無人駅ながら今日は列車が着くやいなや乗客のほとんど下車し駅舎に向かっていきます。

トレイナート号見老津での停車時間は30分。 
この日特別に駅舎内に開設されたカフェを利用する人や
風光明媚な駅周辺の景色を眺める人など皆思い思いに過ごしていました。

カフェは多くの人々でごった返していたため私は特設売店でたい焼きを買うことに

トレイナート号は本州最南端の駅、串本にも長時間停車。
駅舎内では地元高校の吹奏楽部によるJAZZ演奏が披露されていました。

 長時間停車中に撮影したトレイナート号の車内。
先を急ぐ場合には無意味に感じる長時間停車ですが、
アートで彩られた非日常の車内ではゆったりした上質の時が流れているようにも感じました。

紀伊田原での停車では「くろしお」9号とトレイナートラッピングを施した105系に抜かれる場面も

下里の駅事務室内に設営されたアート作品と湯川で発車を待つトレイナート号

紀伊勝浦を静かに発車し、終点の新宮へ向かうトレイナート号
今回はここで下車、紀伊田辺から5時間半程の充実した旅となりました。

2016年10月26日水曜日

紀の国トレイナート2016①

 登場から今年で20年となる283系「くろしお」紀伊田辺にやって来ました。

紀伊田辺「くろしお」1号を下車し、しばしホームで待機 

 ホームの発車案内には「臨時トレイナート新宮」の文字
毎年恒例になった10月に3日間きのくに線で運転される臨時列車に乗りに訪れました。

いよいよ「臨時快速紀の国トレイナート号」紀伊田辺に入線。
和歌山の117系で唯一白帯塗装が残る車両が充当されました。

この臨時列車はきのくに線沿線でアート作品を展開する「紀の国トレイナート」イベントの一環で、
アートとして車内も木や草でデコレーションされています。

電車の通路の真ん中に鎮座する樹木 

 別の車両には至る所にぬいぐるみの動物たちが

普段目にする電車が植物や動物達で非日常の空間に変わっていまいました。

しかも車内には特設の売店やビールサーバーもセットされ、
電車内でありながら、沿線ゆかりの品を味わう事もできます。

今回はこの列車に乗り紀伊田辺~紀伊勝浦を巡ります。

2016年10月18日火曜日

DD51が担う四日市の石油輸送

 工業都市として有名な三重県四日市市
その中でも石油精製施設は鉄道との関わりが深く、
現在でも関西本線を介した石油製品の輸送が頻繁に行われています。

関西本線富田浜~四日市間に隣接するこの施設はコスモ石油四日市製油所で、
時折日通のスイッチャーが留置されたタンク貨車の入換作業を行う姿が見られます。 

この写真は四日市駅付近の踏切での撮影
踏切の遮断棒が異様に高い位置にも設置されていますが、
これも車高の高いタンクローリー車やトレーラーが行き交う四日市ならではの光景です。

四日市で発車時刻を待つDD51 892
この列車(5362レ)はセメント用貨車の編成ですが、
四日市では今でもDD51が各種貨物列車の先頭に立って活躍しています。

力強い音と煙を上げてDD51が発車し勾配を駆け上がっていきます。

更に一際大きな音と共に重連のDD51が近づいてきました。

 石油タンク車を何両も連ねて長野の南松本へ向かう5282列車です。

もちろん四日市ではタンク車だけではなくコンテナ列車も見られます。
これは名古屋方面から来た2089列車で化学製品用の特殊なコンテナも多数見受けられます。

2016年10月15日土曜日

新型特急行き交う紀州路


夏の終わりから天候不順でなかなか本格的な撮影が出来ていなかったので
10月頭の晴れ間を狙って紀勢本線沿線へ
定番撮影地の日置川橋梁でいつもと逆のアングルで新宮行きの「くろしお」1号を撮影

紀勢本線は海沿いを走るシーンをイメージしがちですが、
日置川を渡った283系はしばし山の中へと分け入っていきます。 

いつもの朝来~紀伊新庄間のポイントに移動し287系「くろしお」3号を撮影

今度は反対向きに289系「くろしお」16号が通過
287系は大分見慣れましたが、この車両はまだ北陸の車両という印象が強いです。

平日にも関わらず9両でやってきた289系「くろしお」5号
慌ててシャッターを切りましたが、何とか収まりました。

本当に頻繁に現れる287系を斜めから前から狙ってみました。

この日最後の撮影も287系
381系が引退し1年近く経ち、新しい特急車両が定着しつつある紀勢本線でした。

2016年10月9日日曜日

終焉近づく8連の103系

10月2日にJR西日本において小規模なダイヤ修正が行われました。
従来8両編成103系201系により運転されてきた大阪環状線から大和路線への直通列車が
全て221系での運転に変更されることとなりました。

変更前の姿を記録するべく9月30日に沿線へ。
道すがら、おおさか東線JR長瀬EF510-503牽引の84レを撮影。


久宝寺に移動すると6連の103系王寺行き普通がやって来ました。

今後、大阪環状線への新車導入で大和路線103系自体も去就が注目されます。

17時15分に快速奈良行きが8両の103系で入線して来ました。
この車両は朝は大阪環状線まで直通し、夕方は快速で一旦JR難波から奈良まで往復した後、
大阪方面に戻って再び大阪環状線を一周する運用に就いています。

8両編成の103系はホームギリギリに停車

快速が奈良へ向けて発車後、留置されてる201系を挟んで103系とのすれ違いも見られました。

快速奈良行きと入れ替わるように入線してきた103系のJR難波行き。
LED式の行き先表示が主流の今、幕式の表示は103系の特徴のひとつとなっています。 

大和路線103系は比較的昔の内装が残っており国鉄時代の雰囲気が感じられます。

今回のタイヤ修正を経て雰囲気ある緑の電車に乗れるのもあと僅かだと改めて実感しました。