2015年9月24日木曜日

過去の栄光を伝えるモダン駅舎

 シルバーウィークを利用して山口県を旅行してきました。
その道中で立ち寄った岩徳線で保存状態の良いモダンな駅舎を見つけたので紹介します。

この駅は岩徳線西岩国駅で1929(昭和4)年竣工のどっしりとした洋風建築です。
市内にある観光地の錦帯橋をイメージしたアーチデザインのエントランス部が印象的です。

駅頭の解説板。一時期、岩徳線山陽本線の一部として編入されていた経緯が記されています。
当時、西岩国「岩国」と名乗り錦帯橋観光の拠点駅として機能したそうです。 

駅前には地元の方が寄贈した木炭ガス自動車が展示されています。

綺麗に残っている木製ラッチと国鉄時代を思わせる電照式の列車到着案内

駅舎に面した木製のホーム屋根も綺麗に整備されています。

駅舎の傍らには観光地の最寄り駅らしく臨時の改札口がそのまま残されています。

 駅構内側に回り込むと赤丹色をした瓦がよく目立ちます。

跨線橋も昔の造りを留めています。財産標には1934(昭和9)年築とありました。

 駅構内を見てみると一部線路は撤去されていますが、
非常に長いプラットホームがかつて山陽本線として機能した面影を現代に伝えています。

 タラコ色をした岩徳線キハ40が1両で入線してきました。
かつて繁栄した本線駅は今ではゆっくりとした時を歩んでいるように感じました。