2013年2月7日木曜日

紀勢貨物、最後の日々

北越紀州製紙紀州工場(三重県紀宝町)の製品を運搬する貨物列車(2088レ・2089レ)
現在、唯一の紀勢本線を走る貨物であるため通称”紀勢貨物”と呼ばれています。
しかし、紀勢本線で最後に残ったこの貨物も遂に今年の3月のダイヤ改正を以って廃止されることとなってしまいました。

2月5日廃止の報を聞いて久々に撮影に出かけてみました。
今回は今まで撮ったことがなかった阿田和~紀伊井田間のポイントで撮影。

撮影後すぐに貨物の終点である鵜殿駅に移動。
ここから列車は鵜殿駅から伸びる専用線で製紙工場内に入っていきます。

駅舎には列車の最後尾に付ける赤色反射板が立て掛けられてました。
裏にはちゃんと使用列車番号と所有する機関区名、鉄道電話番号が記されています。

貨物入れ替え中、構内踏切は動作せず代わりにロープで閉鎖されます。

貨物の入れ替え開始。まずはここまで牽引機を務めてきたDD51 1803が列車から離れます。


テキパキと構内のポイントを転換する作業員さん

ポイントを変えた後はDD51のデッキに立ち無線機で運転士を誘導する

無線機の音声を聞きながら後方確認を行う機関士

側線に入ったコンテナ列車の脇を通りDD51は駅北側に留置されます。

工場への取り込みに備えて列車の連結部分をしっかりチェック

工場から入換機関車がやって来ました。

コンテナ列車を連結し工場へ引き込みます。

途中、国道42号線との踏切を通過。
この踏切は工場への入れ替え時のみ係員が手動で操作して遮断機をおろします。

一旦工場の奥まで引きこまれます。

奥で列車の一部が切り離されて残りの部分が白い入換機関車に引っ張られて戻って来ました。

工場内では日通の係員さんがせっせとポイント転換

白い機関車が後退してコンテナ列車をまっすぐ押し込んでいきます。

入れ替えが終わると白い入換機関車は工場の奥に帰って行きました。

一方、駅北側に留置されたDD51 1803。
ここで夕方の上り列車までしばしの休息です。
三重の南の地でこの機関車の活躍が見れるのもあと1ヶ月ばかりです。